<西武1-0楽天>◇26日◇西武ドーム
爆発した翌日に沈黙だ…。楽天は打線が西武野上の前に、今季最少の2安打しか打てず無得点。前日に球団新記録となる22安打を放った面影はなく、3連勝を逃した。先発永井怜投手(28)は7回まで0を続けたが、8回2死、栗山に決勝ソロを打たれた。今日27日、カード勝ち越しを懸け、川井貴志投手(36)が今季初先発する。
前日は意気揚々と上った階段が憎らしかった。西武ドームの出口へ続く長い階段を上りながら、星野仙一監督(66)はいまいましげに言った。「(野上は)良いボールは投げとったけど、ポンポンと簡単に打たされすぎ。昨日は、簡単にヒットを打ったのにな」。野上から点を奪えなかった。前日25日は球団新記録の22安打で11点。それが、この日は今季最少の2安打のみ。大勝の翌日に「0-1」の惜敗を喫した。
敵の術中にはまった。野上は140キロを超える直球があるわけではない。チェンジアップ、スライダーと低めに丁寧に投げられた。チャンスはあった。1回、先頭聖沢が四球を選んだ。だが、2番藤田、3番銀次と、外野へあっさり打ち上げた。進塁打のゴロも打てず、まだ制球が定まっていなかった相手を助けた。星野監督は「2番、3番がフライを打ち上げとったらいかんよ」とポツリ。前日は藤田が4安打、銀次は5安打も放ったが、好機をつくれなかった。
打線が1巡し、4回の攻撃の際にはベンチ前で円陣を組んだ。田代打撃コーチが「直球と、チェンジアップ。しっかり狙い球を絞ろう」と指示を出したが、直球と同じ軌道でチェンジアップを落とされた。各打者とも芯で捉えきれず、内野ゴロとポップフライの山。銀次は「全体的に低く、簡単には打てませんでした。(先発で好投した)永井さんに、かなり申し訳ないことをしました」と反省。藤田も「絞りきれませんでした」と悔やんだ。
試合前、星野監督は「昨日は走塁ミスが2つあった。コーチから指摘させた」と明かした。大勝してもミスを見逃さない。そうしないと「接戦では勝てない」と言う。その接戦で敗れ、「本当の力がない。本当の力があれば、2日続けて気持ち良く打つ」と言った。悔しい敗戦が、まだまだ課題があることを示している。【古川真弥】



