迷子になってもピッチングでは迷いません。ソフトバンク摂津正投手(31)が今日28日のロッテ戦(QVCマリン)で今季8勝目を狙って先発する。27日には同球場での全体練習に参加。今季ここまで3度の連敗ストッパー役となった沢村賞右腕が、3連敗中のチームを軌道修正する。

 冷静な摂津にしては珍しい“ミス”だった。自分のメニューを終えると、全体練習の途中に徒歩でチーム宿舎まで戻ろうとした。「歩いて帰っていいと聞いたので。時間がもったいないでしょ」。ところが球場を出て最初に方角を間違え、正反対にトコトコ…。しばらくして異変に気づいた。「僕、方向音痴なんで。いいネタができましたね」と自虐的に笑った。

 くるりと引き返して球場の前を通過。途中で歩道橋も渡りながら、なんとか無事にゴールにたどり着いた。通常なら徒歩10分程度だが、道に迷ったため20分近くもかかってしまった。徒歩帰りを聞いた秋山監督は「いい運動じゃないか。体を動かしての汗に悪いことはないよ」と話した。

 ちょっとバタバタしたが、マウンドではぴしゃりと行く。連敗ストップはお手のもの。今季チーム最長の5連敗を2度とも止めた。4月5日の日本ハム戦(札幌ドーム)と、5月11日の西武戦(鹿児島)で白星。昨季も5度の連敗ストッパーとなった。疲れの見えるリリーフ陣がここ2試合は打たれているだけに、できるだけ長いイニングを投げたいところ。今季2度目となる成瀬との投げ合いには「頑張ります」と短く気持ちを込めた。【大池和幸】