<日本ハム2-1西武>◇28日◇札幌ドーム

 栗山ハムが4連勝で借金完済に王手をかけた。陽岱鋼外野手(26)らの好守で再三のピンチを切り抜けると、1点差に詰め寄られた7回には2番手の宮西尚生投手(28)が、1死満塁をしのいだ。本来の堅守スタイルを取り戻し、これで6月は13勝5敗。最大10まで膨らんだ借金を1まで減らした。

 日本ハム吉川光夫投手(25)は、6回1死まで無安打投球を披露した。立ち上がりから直球、変化球とも威力があった。約2年ぶりに先発でバッテリーを組んだ大野と「全体的に、いいボールをどんどん使っていく」と話し合い、狙い通りに打たせて取った。だが、6回1死後に炭谷に二塁打を浴びて、大記録は途切れた。さらに7回に3長短打で1点を失って降板したが、救援陣の踏ん張りとバックの好守に助けられた。

 約1カ月ぶりの白星を手にした。6回1/3を4安打1失点でチームトップの6勝目。「問題なく投げられたと思います」。前回登板の22日ロッテ戦は、3回途中に脱水症状のため両足をつって緊急降板していた。中5日の調整期間では、予防としてマグネシウムなどミネラルを多く摂取。さらに練習中も、こまめに水分補給を繰り返した。食生活などに心当たりはなく、基本的な部分を見つめ直して、しっかり体調を整えて試合に臨んでいた。

 左肘、肩の不安もあり投げ込み不足のまま開幕を迎えた。本調子に戻ったと実感できた試合は、今季最初のアクシデントに見舞われた。5月15日の中日戦。左ふくらはぎをつって5回途中でKOされた。「これは最後までいけるなと初めて感じた。そしたら、(左)足に来ちゃったんです」。絶好調の感覚を取り戻した瞬間、力が入りすぎて思わぬ事態を起こしていた。

 この日も、今季初完投はお預けとなったが「僕としては、(最後まで)問題なく投げられるんじゃないかなと思います」。昨季のMVP左腕が、夏場からの巻き返しへ手応えをつかんだ。【木下大輔】