<ロッテ5-10ソフトバンク>◇28日◇QVCマリン
ソフトバンクが土俵際からのうっちゃりを決め、楽天と並ぶ2位に再浮上した。5点ビハインドからの逆転は今季最大タイ。呼び水は5回の本多の1発だ。過去3年、打率3割7分の成瀬キラー。2死一、二塁から内角高めの直球を、ロッテファンで埋まる右翼席に運んだ。3月29日の開幕楽天戦以来、234打席ぶりの2号3ランには、意地が詰まっていた。
「自分のミスで摂津さんに迷惑をかけた。0-5でも、しっかりつなぐ意識でいった」。2回の守備で1死一、二塁から正面のゴロをファンブル。2年連続ゴールデン・グラブ賞の名手は「(アウトを)1個取ろうとして足が止まった」と悔やんだ。これが摂津の5失点のきっかけとなり、取り返したい一心だった。
5回終了時に打ち上げられた花火が、逆転への勢いを加速した。直後の6回に今季最多の1イニング打者12人猛攻。4連打などすべて単打の6安打に4四球を絡め、6点を奪った。
本多は球宴のファン投票、選手間投票とも二塁手で井口の次点。監督推薦とプラスワン投票を残すが、2年ぶり選出は厳しくなった。「やっぱり成績を残さないといけない」。開幕直後の出遅れを、こんなことからも痛感する。
宿舎の部屋にバットを持ち込み、鏡の前でフォームをひんぱんに確認。「バットと一緒に寝てますよ」と野球少年のような顔で笑う。3月のWBC出場で狂ったリズムが少しずつ戻り、これで8試合連続安打。5月初旬に1割台だった打率は2割6分4厘まで上げた。3連敗を止める逆転勝利に「大きいですね」とうなずいた。【大池和幸】



