<阪神0-2広島>◇30日◇甲子園

 広島のエース前田健太投手(25)が復活の6勝目を挙げた。阪神打線に9安打されながら、最速151キロの直球にスライダー、チェンジアップなどの変化球を交えて9奪三振。ルイスの好返球など守備陣にも支えられて09年4月11日の中日戦以来、自身3度目の無四球完封勝利。阪神には今季3連勝だ。「完封なんてできるとは思わなかった。久しぶりにいい投球ができました」とほっとした表情を見せた。

 6月1日のソフトバンク戦では1死しか奪えず6失点KO。5月26日の楽天戦で勝ってから約1カ月間、白星がなかった。不振続きで気分は重く、グラウンドに行くときも気持ちが乗らなかったほどだった。

 しかし、どん底で開き直った。「悪いのが続いたので何かを変えなくては」と、投球時のワインドアップをやめた。「小さいころから振りかぶっていたので、いつ以来か記憶にない」というノーワインドアップ。「うまく力が抜けそう」と実戦で敢行した。4回の新井良の初球だけは、思わず振りかぶってしまったが、1試合通して投げきった。

 思い切ったスタイル変更がはまり、不振を脱出。チームの連敗も2で止めた。6月をエースの復活で締め、7月からの巻き返しにつなげる。【高垣誠】

 ▼前田健が今季初完封勝利。完封は通算9度目。無四死球でマークしたのは08年9月20日中日戦、09年4月11日中日戦に次ぎ4年ぶり3度目になる。完投は通算21度目だが、阪神戦ではプロ7年目で初めて。甲子園球場でもプロ初完投となった。