<西武11-2ロッテ>◇7日◇西武ドーム

 西武の4番浅村栄斗内野手(22)が2安打4打点と活躍し、チームの5連勝に貢献した。通算57打点とし、大阪桐蔭で1学年上だった日本ハム中田の56打点を抜いてリーグトップに立った。ロッテ戦の2回に満塁走者一掃の3点三塁打、3回にも中前適時打を放つ勝負強さを発揮。ここ5試合では19打数11安打で打率5割7分9厘、4本塁打12打点の暴れっぷりで、手がつけられない。

 今の浅村には、多少ボール気味でも関係ない。2点リードの2回2死満塁。大嶺の低め139キロ直球を豪快にはじき返し、中堅フェンス直撃の三塁打を放った。グランドスラムには、ひと伸び足りず「もうちょっとだったのに、悔しかった。でも欲を出しちゃいけない」。走者一掃の3打点に続き、3回の中前適時打で今季57打点目。日本ハム中田を抜いて、リーグ単独トップに立った。

 ここ5試合で12打点の荒稼ぎで、タイトル争いに急浮上し「チャンスでは気持ちが高ぶる。打点と打率が今年のテーマ。特に4番はかえさないといけない。楽しみながら、できている」と4番を語るコメントも板についてきた。好調の要因を「(6月に)左肩をケガしてから、肩を開かないようにしている。強引にいかず、ボールがよく見える」と明かした。

 肩に負担の少ない打撃フォームへの修正をきっかけに、打ちまくっている。まさに、けがの功名だ。センターから逆方向への打球が増え「右手の押し込みを大事にしてます。おっつける時は、感覚的なものですけど、テニスを打つ感じで、右手でボールを運ぶイメージです」と説明。オフにはテニスラケットを持ち、独特の感覚を磨く練習にも取り組む。

 4番のバットに導かれて、チームは5連勝。その間、平均得点は8・2点。打線がどん底の状態だった6月に「1点打線」と嘆いていた渡辺監督は「こういう時もある。一番当たっている浅村の前に走者をためて、よく打った。のりにのっているという感じ」と目を細めた。浅村は「いつも、ぼくの前にチャンスがいっぱいできるので、感謝しています」。謙虚な言葉とはアンバランスな勝負強さが、西武の7月反攻を引っ張る。【柴田猛夫】