<ソフトバンク0-7楽天>◇7日◇ヤフオクドーム

 梅雨明けはまだ先…。ソフトバンクが今季最少タイの3安打で3度目の完封負けを喫した。序盤のチャンスに過去3戦全敗の楽天ダックワースを崩せず、7回まで無失点と好投の先発帆足和幸投手(33)を援護できなかった。投打にちぐはぐな試合が続き、秋山幸二監督(51)も「かみ合わない」と嘆き節。4カード連続の負け越しで最大8あった貯金がなくなり、5位転落した。

 8回途中で降板した帆足は、ベンチに腰掛けると、うなだれたまま動かなかった。目に涙があふれているようにも見えた。高山投手コーチから「いい仕事をした」とねぎらいの言葉をかけられても、耳に入って来ない。ただ、悔しさがひたすらこみ上げてきた。

 「摂津君しか勝てないと言われてる中で何とかしたかったが…。自分の力不足です。勝てるピッチャーと勝てないピッチャーの違いは終盤。そこで差が出た」。自身が2敗目を喫した6月24日の楽天戦以降、2週間で2勝を挙げた摂津以外の先発日は10敗となった。

 先発左腕は7回まで、ほぼ完璧だった。自己最短タイの1回0/3で7失点KOされた同30日のロッテ戦直後に、女房役の山崎と「原点に戻ろう」と話し合った。かわす投球から、攻めの投球に転じて奏功した。

 ただソフトバンク移籍後は未知の8回に乱れた。先頭の松井にストレートの四球から先制され、ピンチを拡大し、2番手金沢の満塁被弾が重なり5失点。今季最多119球の熱投も、打線に見殺しにされる形で4敗目を喫した。チームはダックワースに昨年から4戦全敗となった。

 デーゲームに備え、朝8時すぎに球場入りした秋山幸二監督(51)が言った。「梅雨明けはまだだろう」。関東甲信地方が前日6日に梅雨明け。関連して福岡についてのコメントだったが、これがチーム状態にも当てはまる皮肉な結果となった。

 そして試合後の指揮官は嘆いた。「打つ方と投げる方が、かみ合わない」。打っても投手が崩れ、投手が抑えたら点が入らない。梅雨空の湿気は、狂った歯車の潤滑油とはならず、不快指数が上昇するばかり。首位楽天に勝ち越すという七夕の願いはかなわず、貯金が底をついた。明日9日からは好調の西武と2連戦。球宴前に、正念場を迎えてしまった。【大池和幸】