全セは勝ちに行く。19日から3試合行われるマツダオールスター2013(札幌、神宮、いわき)で、全セの監督を務める巨人原辰徳監督(54)が、3試合目にガチンコ勝負を仕掛けることを宣言した。22日に福島県いわきグリーンスタジアムで行われる第3戦のスタメン野手は現段階で白紙。1戦目と2戦目で動きの良かった選手を起用し、「お祭り」を超える熱い戦いを披露する。
今年のオールスターで全セを率いるにあたり、原監督が決めたことがある。それが3戦目のガチンコ勝負だ。1戦目と2戦目の先発野手を想定。そこから勝ちにいくチームをつくることを考えた。「1戦目と2戦目はファンのため。スタメンには長めに出てもらおうと思っている。その中で調子のいいやつが3戦目に。我々の独断の中でピックアップする」とプランを明かした。
登板予定の自由が利きにくい投手陣に関しても「(3戦目の)先発は能見、次が大竹。そこから始まる。あとはリリーフ全員出場だよね。調子のいいやつが」と、どこまでも本気。1、2戦目で投げる投手に関しても、状態が良ければ3戦目で再び起用する。「勝ちにいくメンバーをつくる。セ・リーグは勝ちにいく」と強気な姿勢を崩さなかった。
東京ドームで行われた5日のDeNA戦の試合前、練習中に三浦、中村、三嶋が駆け寄って来た。監督推薦のお礼を言われた。そのタイミングで、原監督から選手たちに伝えたのは起用法だった。最初の起用予定と3戦目は、前の2戦の中で動きの良かった選手を使うということを、伝えたとみられる。3人は目の色を変えてベンチへ戻っていった。
胸と胸を突き合わせた真剣勝負は、原監督のモットーだ。東日本大震災の被災地でもある福島での試合。最高のプロ野球を見せたいというプライドもある。また、3戦目に出たいと思う選手の競争心が、1、2戦目の闘争心にも火をつけるかも知れない。この日、ヤクルト戦のために空路、山形に移動した原監督。「日本全国、急に暑くなったな」と話したが、この夏、何よりも熱い試合を見せる用意がある。【竹内智信】
◆ドラフトで優先権
野球協約の新人選手選択会議規約により、オールスター戦で勝利した連盟が、同年のドラフト会議でウエーバー順の優先権を得る。1勝1敗1分けなど、勝利チームが決まらない場合、総得点から総失点を引いた点数が多い連盟が優先される。その点数も同じ場合は抽選となる。以前は日本シリーズで敗れた球団が属するリーグが優先権を得ていた。




