エースで首位固めスタートだ。開幕から11連勝中の楽天田中将大投手(24)が今日9日の日本ハム戦に先発。チームは現在2位ロッテに2ゲーム差をつけ、6月以降では球団史上初の単独首位に立っている。首位を走りながらの登板は、田中にとってもプロ入り後初めての経験だ。「(首位は)これ以上ないこと。だからといって気負ったり、受け身に立つことが一番いけない」と攻めていく気持ちを見せた。

 同じ轍(てつ)は踏まない。昨年は7月18日から約1カ月間、5戦連続で、勝ちに見放された。チームは後半戦から8連敗と失速。これが響き、クライマックスシリーズ進出を逃した。田中が先取点をとられて、後手に回る試合も多かった。それだけに、今年こそ勝負の夏へ先手を取りに行く。

 9連戦の初戦で大事な一戦でもある。「自分たちの野球をすれば結果はついてくると思います」と平常心を貫いたが、「先発がゲームの命運を分けると思うので、責任感を持ってマウンドに上がれるかどうか。それが結果に影響してくる」と気を引き締めるように言った。エースらしい言葉だが、本人は「何をもってエースというのかわからない」と言う。少年の頃思い描いていたエース像は「桑田さん、槙原さん、斎藤さんですね」。投げれば勝つというイメージだった。

 それを今実践し、開幕から負けなしで突き進むエース。「1戦1戦、全部勝つという気持ちはもちろんあります」。不敗神話を止めるつもりはない。【斎藤庸裕】