“ストップ・ザ・マー君”の刺客として、日本ハム大谷翔平投手(19)が気迫満点で2度目の対決に臨む。今日9日楽天戦(東京ドーム)で、4月9日以来の再戦が実現。8日、東京入りした大谷は「迫力のある投手なので負けないようにしたい」と、球界を代表する右腕との勝負を前に武者震いした。チームは11年から楽天田中に8連敗中。スーパールーキーが天敵攻略の“風”を呼び込む。
東京へ移動する北海道・千歳空港で、打者・大谷が自分にカツを入れた。開幕から11連勝の楽天田中との対戦に向けて「いつも通り逆方向を狙って打てたらいい」と、目指す打撃を口にした。そして加えた。「迫力のある投手なので、負けないようにしたい」。球界を代表するエースへ向かっていく。そんな意気込みが伝わってきた。
ちょうど3カ月前の4月9日。同じ東京ドームで初対戦し、球界のエースの実力を目の当たりにした。「真っすぐに絞っていても打てない。負けないところもそうだし、試合を作る力がある」。7番でスタメン出場し、2三振を含む3打数無安打。3打席目は直球勝負を挑まれ、真ん中の150キロに、バットはかすりもしなかった。時折、声を出しながら闘志むき出しで向かってくる相手エースに「オーラがすごかった」と、ただただ圧倒された開幕直後。今は、違う。「本気で(向かって)来ているということなので、ありがたいです」と、田中の雄たけびをむしろ歓迎。プロの水に慣れ、87打席に立った現時点での成長度を測る良い機会とみている。
試合前には“投手・大谷”の調整のためにブルペン入りする予定だが、投げ込む球数を抑えて“野手・大谷”の出場に備える方針だ。栗山監督は「打席で得るものは、もちろんあるでしょう」と“二刀流”の成長につながることを期待する。大谷も「なかなか対戦できる機会はないので、1打席1打席を生かしていきたい」と前向きだ。
技術では、相手に分があることは否定できない。現在、チームは田中に対して8連敗中。栗山体制になってからは、まだ1度も勝っていない。「相手はマー君。戦略をもって一生懸命戦う。マー君の力を逆に借りて必死で戦えばいい」と意気込む栗山監督の頭の中で、当然、右投手に対して、ここまで打率3割2分9厘を誇るスーパールーキーは、重要な戦力として数えられている。リベンジに燃える19歳の気迫が、今季無敗を誇る右腕攻略の扉をこじあける。【中島宙恵】



