エースの敵はスコール!?
阪神能見篤史投手(34)が8日、沖縄セルラースタジアム那覇で調整を行った。先発する今日9日の中日戦は、球団にとって公式戦初の沖縄開催。5、6月の月間MVPを受賞したエースに死角は見当たらないが、意外な落とし穴になりかねないのが南国特有のスコールだ。リズムを乱しかねない天候とも戦う。なんくるないさ(なんとかなる)の精神で、チバリヨ~。
夏の南国に降り立った虎ナインを出迎えたのは、土砂降りの大雨だった。この日の午後、広島から空路で那覇空港へ。今日9日から、球団史上初となる、沖縄で行う公式戦に備えた。中日戦の先陣を、好調な能見に託す。5月は無傷の3勝を挙げ、6月は3勝1敗で防御率1・05の安定感を誇った。2カ月連続で月間MVPに輝き、弱点は見当たらない。
そんな状況で落とし穴になるのが亜熱帯特有のスコールなのだ。球団関係者は「急に豪雨になったりしますからね。試合中に降られると大変。芝生の外野席は雨をよける場所がないし、気になりますね」と警戒する。11年7月6日には那覇での横浜(現DeNA)対広島戦が豪雨で57分間の中断に見舞われた。前日7日の広島戦(マツダスタジアム)でも1時間2分の荒天による中断で藤浪が降板。リズムやテンポを重視する先発投手にとって、降雨中断は厄介な敵だろう。
阪神は2月に沖縄・宜野座で春季キャンプを行うが夏の沖縄で試合をするのは初めて。この日、能見は沖縄セルラースタジアム那覇で練習し、グラウンドの感覚を確かめた。マウンドで投げ、バント処理の練習を繰り返す。「暑いです。でも、大丈夫でしょう。けいれんしないようにしたい」と冗談を飛ばす余裕もみせた。不慣れな地方球場も苦にしない。今季は5月12日ヤクルト戦(松山)と6月25日中日戦(富山)の2戦で2勝。どんな環境でも適応できるのも強みだ。
今後は「打倒巨人」がキーワードになる。球宴で指揮を執る全セの巨人原監督が22日の第3戦での能見の先発を明言。後半戦は中3日で26日DeNA戦(甲子園)で投げ、1週間後の8月2日巨人戦(東京ドーム)に向かう見込みだ。さらに、同27日からの巨人3連戦の初戦での登板を見据える。すべては首位奪取のため。エースは着々と戦闘態勢を整える。【酒井俊作】



