<楽天5-0日本ハム>◇9日◇東京ドーム

 日本ハム大谷翔平投手(19)が、2つのレーザービームで4万3683人観客をわかせた。6回1死一塁、右前打で一気に三塁を狙った一塁走者の楽天島内を、右翼からのワンバウンド送球で刺した。「ちょっと1歩目が遅れた」と中途半端なチャージになったが、捕球してからが速かった。

 「間に合わないかなと思ったけど、投げる時には行けると思った」。50メートル走では、昨季盗塁王の聖沢を上回るという島内の俊足を、自慢の強肩で確信を持って封じた。8回にも右翼への安打を放った松井を、二塁でアウトにした。大谷は「なんとか、いいボールが行ってくれて良かった」と振り返った。

 打撃は無安打に終わった。4月9日以来、2度目となった楽天田中との対決は、2四死球と遊ゴロだった。第1打席はプロ初の死球。「真っすぐだと思って目を離したところで曲がってきた」と144キロのカットボールを左ひざ内側に受けたが、2打席目ではボール球を見極め、きっちりと四球を選んだ。前回は3打数無安打2三振だった。球界を代表するエースから初安打は打てなかったものの、2度の出塁で最低限の仕事はしたといえる。

 「(田中は)コースにしっかり力強いボールが来ていて、打つのは難しい。すごい投手。僕はまだまだですけど、最終的な目標として、あんな投手になりたいです」。投手としても野手としても、収穫十分の試合となった。【中島宙恵】