<DeNA2-4広島>◇9日◇横浜

 オレがキラだ!

 広島の新外国人キラ・カアイフエ内野手(29=ダイヤモンドバックス3A)が、衝撃の来日初アーチを放った。この日、出場選手登録され「5番一塁」でデビュー。1点を追う6回に、バックスクリーンへ放り込む同点1号ソロでスタンドの度肝を抜いた。期待の新戦力が活躍し、逆転勝ちで連敗を「4」で止めて3位に浮上。先発野村祐輔投手(24)も初の無四球完投勝利。さあ、反撃開始だ。

 名刺代わりの1発は、豪快過ぎるほど豪快だった。1、2打席と四球の後、1点を追う6回、キラは先頭打者で打席に入った。DeNAのルーキー三嶋の投じた149キロの高めストレートをフルスイング。打球はセンター方向への風にも乗って、バックスクリーンへ飛び込んだ。来日初安打が同点1号ソロだ。

 7回の4打席目は三振に倒れたが、一塁側へ場外ファウルも披露。スタンドもどよめく一撃で、ファンに、DeNAベンチに、そのパワーを見せつけた。自信満々に新助っ人は言った。

 キラ

 球が見えていた。他の打席もいい感じだった。打てる球を待つのが自分のバッティング。でも、甘い球を2、3球見逃しているから、もっと精度を上げたいね。

 メジャー通算は15本塁打ながら、今季途中まで所属していた3Aでは打率3割1分3厘、16本塁打をマークした。三塁手が遊撃付近に守る“キラ・シフト”が敷かれるほどのプルヒッターだが、近年は長打力だけでなく、安定感も加わってきた。デビュー戦の2四球がその証明だ。

 6月半ばに来日後、2軍で7試合に出場。日本の投手の攻め方などを学習してきた。「20打席以上、投手のボールも見た。高めの真っすぐが多いかな。アジャストはできるよ」と自信を得ての1軍昇格だった。

 「5番一塁」でスタメンデビューし、いきなり結果を出した。この一撃がきっかけとなり、石原の犠飛で勝ち越しに成功。7回には梵の2点適時打でダメを押し、連敗を「4」で止めて3位浮上。まさに“救世主”の活躍だった。

 丸、松山、キラと、悩んだ末に左打者をクリーンアップに並べた野村監督も「あの1発で流れを変えてくれた」と激賞した。キラリと光る最高のスタートを切った助っ人が、コイを引っ張る。【高垣誠】