<阪神6-2中日>◇9日◇沖縄セルラー那覇

 阪神西岡剛内野手(28)がフォア・ザ・チームの快音を響かせた。3点リードの8回2死三塁。追い込まれ、珍しく外角高めのボール球を打ちに行った。鮮やかなライナーで左前に落とす。加点適時打で試合を決めた。

 「チャンスで回ってきたので。ちょっと高かったけど追い込まれていたので。場所がどこであろうと、勝ちに行くしかないから」

 投打の助け合いを示す一打だった。リードは安全圏の4点差へ。勝ちパターンの福原を温存できた。長丁場のシーズンで貴重な働きだった。2回には先発田島の直球を的確にとらえ、右翼へ二塁打を放っていた。2日巨人戦(甲子園)以来のマルチ安打。リードオフマンの調子が上向きなのは、チームを勢いづける。

 5月から左膝の痛みに耐えながらプレーしてきた。7月に入り疲労も蓄積。体調不良で5日広島戦を欠場した。点滴を受けて翌6日の同カードから戦列復帰。「(状態は)全開じゃない。しんどいです」と苦笑いする。それでも、背番号7が引っ張る猛虎は、やはり力強い。「沖縄で、いつもとちょっと違う感覚ですね」。西岡が打点を挙げれば17勝1敗。南国沖縄でも神話は生きていた。【酒井俊作】