<阪神1-5DeNA>◇26日◇甲子園

 2年ぶりの1軍マウンドは修羅場だった。8回、2点差に広がり、なおも1死満塁のピンチを招いた阪神加藤を救援したのは、かつて剛腕セットアッパーとして奮闘し、この日出場登録されたばかりの西村憲投手(26)だった。巧打者山崎に2ボールから直球で押して平行カウントに整える。フォークで二ゴロに抑え2死にした。

 続くモーガンには右前適時打を浴び、痛い2点を追加された。それでも1軍に帰ってきた右腕に首脳陣は及第点の評価だ。黒田ヘッドコーチは「初登板がキツイ場面だったけど、いい球を投げとったやろ。使えるメドが立った」と話した。西村は2年目の10年に65試合に登板し、7勝3敗。昨年10月に右肘を手術。必死に再起し、11年10月20日横浜戦以来、645日ぶりの1軍マウンドに立った。直球主体でグイグイと押すスタイルは健在。いきなり厳しい局面にぶつけるのも期待の裏返しだろう。

 厳しい夏に向けて、ブルペンを再整備したい思惑があった。この日はメンバーをシャッフル。25日ヤクルト戦(神宮)で失点した渡辺、ボイヤー、高宮がそろって2軍に降格。西村、ザラテ、清原が昇格した。西村は「あの場面だからこそ抑えたかった」と反省。9回を無失点に抑えたザラテは「非常にいい意味で興奮している」とまくし立てた。西村、そしてザラテ…。フレッシュな戦力が台頭すれば、虎の安定した戦いに直結する。【酒井俊作】