<ソフトバンク3-0日本ハム>◇27日◇ヤフオクドーム

 19歳チーム最年少の日本ハム大谷翔平投手が、素直に、力負けを認めた。「(ソフトバンク摂津は)ビッタリくる投手。内、外にしっかりとくる。チャンスボールが極端に少ないので、難しいコースでも、ヒットにする技術が必要かなと思います」。打線全体で、わずか2安打。攻略の糸口すらつかめない完敗だった。

 3試合ぶりにスタメン出場した大谷だが、超一流の技を痛感させられた。3打席全11球中、摂津が投じたストレートは3球だけ。変化球をコーナーに投げ分けられ、5、8回はどちらもシンカーに空振り三振した。「逆方向に引きつけて打つことを考えたけど、意識が足りなかったかもしれません」。3回の左飛も104キロのカーブを狙い打ったもの。対策を講じ、実行には移したが、相手はその上をいった。

 大谷に限らず、チーム全体で手も足も出ないのが実情だった。栗山監督は「早めに追いついていければ…。そういう可能性はあった」と振り返ったが、2回無死一塁の場面では、稲葉がフルカウントからの高めのボール球に手を出して空振り三振を喫し、スタートを切っていた中田は盗塁死。守備でも2つの失策があり、追撃の態勢を自分たちで壊していった。

 球宴を挟んで5連敗。4位ソフトバンク、5位オリックスが勝ったことで、だんご状態のパ・リーグの中で、日本ハムだけが1歩後退した。栗山監督は試合前「1つきっかけをつかめば、選手たちはやってくれる」と言った。期待された大谷のスタメン復帰は、そのきっかけ、ではなかった。【本間翼】