<楽天8-1ロッテ>◇27日◇Kスタ宮城

 楽天島内宏明外野手(23)が、3安打4打点の活躍で、チームを首位攻防戦2連勝に導いた。1点を追う2回、マギーの同点ソロから5連打で、一気に逆転。締めくくったのが、島内の2点適時三塁打だった。3安打はすべて適時打。3適時打も4打点も初めて。2年目若武者の打撃が、今季5度目の満員御礼、2万1334人が集まったKスタ宮城を沸かせた。

 「おいしい!」とニンマリしたくなる場面が、3度も巡ってきた。島内は3度とも、きっちり安打で結果を出した。「先輩方が、いいところで打席を回してくれました。僕はかえすことを考えるだけ。無死や1死ですと、プレッシャーも少なく、気持ち良く打席に入れました。思いの丈をぶつけて打ちました。ヒットになってよかったです」と、初々しい笑顔で話した。

 一気に5点を奪った2回だ。マギーの本塁打で活気づくと、8番嶋が勝ち越し打。無死一、三塁に「最低でも犠牲フライ」と打席に入り、スライダーを振り抜いた。右翼線を破る2点適時三塁打で、5連打を締めくくった。6回は1死満塁。ファウル5度と粘りに粘る。フルカウントの10球目、外寄りスライダーを左前に運ぶ技ありの適時打だ。8回は無死一、三塁。大好きな高め直球を、中前にはじき返した。

 平石打撃コーチは「2年目の自覚もあるし、昨年と比べ、意識も高くなっている」と姿勢を評価。さらに「わずかに投手に向かっていくのが、島内のスタイル。前に出ることで、トップの位置を上げることができるんです。手首を返さないのも、特徴。2本目の適時打。あの外のスライダーは、こねてしまって凡打となる場合が多い。それを左前に持って行く。あれが島内ですね」と状態の良さを指摘する。明大の大先輩でもある星野監督も「島内はいい仕事をした。このところ勝負強いな」と称賛した。

 2年目の23歳。3適時打も、4打点も、初体験。技術的にも野心がある。「毎日、少しずつ、フォームもタイミングの取り方も変えています。毎日が試行錯誤です。『これだ』というものを今、探しているんです」と話す。胸に向上心が詰まっている島内は、首位にいるチームと同様、日々成長の真っただ中にいる。【金子航】