<西武2-7オリックス>◇27日◇西武ドーム
采配ズバリで快勝だ。5点を先制すると、オリックス森脇浩司監督(52)は制球に苦しむ井川慶投手(34)に3回3安打2失点で降板を指示した。「5点で終わる試合ではないと思ったので、早めに代えた。好打者が並ぶなかで(2番手の)森本以降がよく頑張った」と称賛。読みが的中し、4回以降は5投手の継投で無失点でしのいだ。
安定した中継ぎ陣が、指揮官の判断を促した。絶対的な8回佐藤達、9回平野佳を軸に、岸田、森本、左腕前田ら投手陣が結束。1回2/3を無失点で2勝目を挙げた森本は「勝ち星もうれしいが、大事な場面で使ってもらえてうれしい」と起用を意気に感じた。
冷酷とも評される采配だが、勝利への執念を植え付けようとしているからこそだ。コミュニケーションを大切にする傍ら「根性論」も持ち合わせる。泥にまみれた現役時代を回想し「痛いとか言ってられない状況ってあるもんね」と笑う。コーチ時代も成功者の道筋を見てきた。指揮官は勝利に必要なことをしているだけだ。読み通りの快勝で再び借金完済に王手をかけた。森脇監督の執念が、チームに波及。オリックスが台風の目になる。【池本泰尚】



