<ロッテ6-1日本ハム>◇7月31日◇QVCマリン

 ロッテ井口資仁内野手(38)が、2安打3打点で計66打点としてリーグトップに躍り出た。3回に先制の2点適時二塁打を放つと、5回も二塁打で4点目を追加。7月26日に日米通算2000安打を達成したばかりだが、ペースを落とさずチームの連敗ストップに貢献した。ロッテは7月、6勝13敗1分けと大きく負け越したが、ここから首位楽天へ猛追態勢を整える。

 ロッテの連敗を止めたのは、やはりこの人のバットだった。井口は3回2死一、三塁、外角低めのツーシームを右翼線へ正確に流し、2点二塁打で先制した。「中押し、ダメ押しと点を積み重ねてダメージを与えないとね」。3点リードの5回2死二塁では、宣言通りに中押し二塁打を左翼へ運んでみせた。

 やっと心から喜べた。7月26日の楽天戦で日米通算2000安打を達成。うれしいはずの大記録も、チームが逆転サヨナラ負けしてしまった。「やっぱり勝たないと意味ないですから」。5連敗中も6安打4打点で引っ張り、ようやくこぎつけた達成後初勝利だった。

 この日の3打点を加え、今季66打点はリーグトップ。タイトルに興味はないが「自分のヒットが勝利につながるのはいいですね。今日みたいに得点圏でもっと打ちたい」。チームへの貢献が、新たな栄誉につながる可能性は十分ある。

 中だるみなど無縁だ。伊東監督は「2000本達成で、気が緩むんじゃないか」と調子が落ちるのを心配していた。だが、むしろ逆だった。記録達成後、都内の自宅では、愛娘お手製の2000安打カウントダウンボードの数字が増えていた。日本だけの2000安打仕様に変わっていたのだ。メジャーで放った安打は494本。「ウソでしょ?

 と思いましたけど」と苦笑いしたが、新たな目標は励みになっている。

 ロッテは7月、6勝13敗と大きく負け越した。1週間前に首位を争っていた楽天とは、5・5ゲーム差。伊東監督は「今日は執念を感じた。明日から月も替わる。何とか生まれ変わりたい」と猛追態勢に切り替えるつもりだ。「パは8、9月の試合ですべての順位が決まる。ちょっとでも気を抜いたチームが落ちる」と井口。その打棒で、上昇への道を切り開いていく。【鎌田良美】

 ▼ロッテ井口が3打点を挙げ、打点のリーグトップに浮上した。38歳7カ月の井口は満年齢で39歳のシーズン。過去に39歳以上の打撃3冠部門タイトル(打率、本塁打、打点)は88年門田(南海=40歳)07年山崎武(楽天=39歳)08年ローズ(オリックス=40歳)がいるが、3冠部門の初獲得年齢では84年打点王の衣笠(広島=37歳)が最年長。井口は衣笠を上回る高齢タイトルとなるか。