<広島11-3DeNA>◇7月31日◇マツダスタジアム
広島打線が先発全員安打&全員得点の猛攻で、連勝中のDeNAを止めた。4回に久々の先発だった岩本貴裕外野手(27)の3号2ランで先制。5回にキラ・カアイフエ内野手(29=ダイヤモンドバックス3A)が適時打を放つと、6回は丸佳浩外野手(24)、梵英心内野手(32)の2者連続本塁打などで一挙8得点。今季3度目の1試合3本塁打でエース前田健太を強力援護し、快勝した。
「猛打ショー」の先陣を切ったのは岩本だった。6月15日日本ハム戦以来のスタメン出場に意気込んでいた。「なかなかないチャンスだったので、1打席ずつが大切だった」。4回1死一塁の2打席目だ。三浦のスライダーに詰まらせながら、力で勝った。右翼スタンド最前列に飛び込む3号2ランが合図となった。
5回にはキラが、2死一、三塁から外角のフォークを、泳ぎながらバットに当て「キラシフト」で大きく空いた三遊間を抜いていった。4番の一打が6回の猛攻を呼び込む。
1死満塁から相手の失策で2点を奪うと、一気にたたみ込んだ。丸が右翼スタンド中段に飛び込む特大の8号3ラン。続く梵にも3号ソロが飛び出した。今季3度目の1試合3本塁打。7月の月間本塁打数は24本となったが、20本を超えたのは10年8月以来、3年ぶり。打線は確実に得点能力を上げている。
エースの打撃が野手陣を奮起させた。前田健は5回に左前打を放つと、6回1死一、二塁にも打席が回ってきた。野村監督は「打て」のサイン。その期待に応え、三浦のフォークを右前に運びチャンスを広げた。一挙8得点の起点になった。丸は「マエケンさんがよく打つので、打たないと何言われるか分からない」と“効果”を口にする。
前田健はここ6試合で17打数7安打の固め打ちで、打率は2割4分2厘まで上昇。「無理して本塁打を狙わないこと」と好調の理由を語る。今季は巨人坂本のバットを改良したモデルで打席に立つ。「本当につなぐことが大事。これからも期待を裏切る打撃をしたい」。もはや、期待される打者だ。エースは、投打でチームを引っ張っていく。【鎌田真一郎】



