<日本ハム1-4楽天>◇2日◇札幌ドーム

 田中将大投手(24)の15連勝を見届けた楽天星野仙一監督(66)は「先に点を取れば、やってくれると思っていた。もう少し楽に勝たせてやりたかった。偉大なやっちゃ」と、大黒柱をねぎらった。

 星野監督は、田中が勝ちっぱなしでシーズンを終える確率を「80%」とみている。だが、その確率は最初から決して高くはなかった。開幕前にWBCに出場したことで「今年は難しいかもしれない」と覚悟したという。実際、3月末にチームに復帰した田中の疲労は明らかだった。帰国直後に電話で話した球団スタッフからは「ものすごく疲れていた」と心配の声が漏れた。

 復調のきっかけは、開幕投手を外れたことだった。首脳陣からの開幕投手の打診に、田中は「無理です」と答えた。自分の栄誉よりも、結果を考えた。調整時間を増やし、開幕2カード目の初戦に回り、7回1失点で勝利。そこから15連勝が始まった。ただ、春先は自ら「全然、良くない」という状態。それでも勝てたのは、ピンチでの粘り腰と、打線の援護があったのは間違いない。

 コンディションが戻るにつれ、スキもなくなり、白星が積み重なった。首位の最大の原動力だ。星野監督は試合前の時点で「14連勝なんて、計算するわけがない。せいぜい、10勝2敗」と明かした。釜田、塩見ら昨季のローテ投手が離脱。「計算違いから始まった」(同監督)今季だが、それを救ったのも、田中の“計算違い”の連勝だった。【古川真弥】