<ヤクルト5-13広島>◇2日◇神宮

 鯉の神宮花火大会で3連勝じゃ!

 広島打線が球団記録にあと1本と迫る1試合6本塁打で快勝した。キラ・カアイフエ内野手(29)の2打席連続本塁打、丸佳浩外野手(24)のランニングホームランを含む2打席連発、堂林翔太内野手(21)の球団通算7500号などで今季最多タイの13得点を奪い、野村祐輔投手(24)の神宮球場初勝利をアシストした。

 東都の夜空に鯉の花火で照らされた。01年9月1日の巨人戦以来の1試合6本塁打。球団記録にあと1本と迫る“ホームラン祭り”で、今季最多タイの13得点。ヤクルトを粉砕して3連勝だ。

 口火を切ったのは主砲のキラだ。2点を追う3回、1点を返し、なお1死三塁で打席に入り、村中のストレートを右翼席へ運ぶ逆転の7号2ラン。4回には、1死から2番手松岡のスライダーをまたも右翼席へ2打席連続の8号ソロ。「低い弾道だったから、スタンドまで届かないと思ったけどね」と余裕の笑みだ。

 4番の1発に丸が続く。まず4回、キラの直前で外角高めのストレートを左翼へ流し打つ、技ありの9号ソロ。さらに5回には、センターフェンスを直撃する打球で守備がもたつく間にベースを1周。初体験のランニングホームランだ。1試合2発も2打席連続も初めて。2桁10本塁打にも到達した。丸は「2桁本塁打は最低目標だったので、それも含めてうれしい」と自己初ずくめの本塁打に笑顔を見せた。

 おいしいところを持っていったのは4年目堂林だ。4回1死一、三塁から、ストレートをセンター右へ打ち込む6号3ラン。これが球団通算7500号のメモリアル弾だった。「右方向へいい打球が打てた」と納得の一打。堂林は3回の適時打を含め4打点の活躍だった。7回には広瀬に7号ソロが飛び出し“祭り”を締めくくった。

 最近5試合で3度の2桁得点。これには先発野村も最敬礼だ。プロ4度目の神宮のマウンドだったが、昨季は3戦2敗で、大学時代に30勝を挙げた“聖地”で勝てなかった。この日も5回5失点と苦しみ「全然ダメ。体が思うように動かず、球も思うところに投げられなかった」と猛省したが、打線の大量援護でようやく“神宮1勝”を手に入れた。投手陣が厳しくなる8月、目覚めた打線がバットで援護する。【高垣誠】<広島の記念本塁打>1号

 白石勝巳(50年3月16日、中日)福山500号

 大和田明(58年7月5日、国鉄)後楽園1000号

 横溝桂(64年6月23日、大洋)川崎1500号

 山本一義(69年10月9日、阪神)甲子園2000号

 ヒックス(74年7月4日、巨人)札幌円山2500号

 山本浩二(77年9月23日、ヤクルト)広島3000号

 山本浩二(80年8月14日、阪神)平和台3500号

 高橋慶彦(83年9月7日、大洋)広島4000号

 山本浩二(86年10月13日、ヤクルト)神宮4500号

 小早川毅彦(91年4月18日、阪神)広島5000号

 山田和利(95年4月22日、横浜)横浜5500号

 前田智徳(98年5月13日、ヤクルト)神宮6000号

 緒方孝市(01年8月2日、横浜)広島6500号

 シーツ(04年8月7日、中日)広島7000号

 前田智徳(08年3月29日、中日)ナゴヤド7500号

 堂林翔太(13年8月2日、ヤクルト)神宮※左から号数、選手名、試合日、対戦相手、球場