<巨人0-4阪神>◇2日◇東京ドーム

 阪神が意地の白星を挙げた。負け越した時点で自力優勝が消滅する巨人3連戦。先発ジェイソン・スタンリッジ投手(34)が9回を3安打に抑える完封で、6勝目を挙げた。初回にマートンの先制打。なかなか追加点が奪えぬ接戦で踏ん張った。首位巨人とのゲーム差は6・5と開いているが、セ・リーグを盛り上げるためにも、今日も勝って連勝といきたい。

 9回のマウンドにも、スタンリッジは全力ダッシュで向かった。スコアボードには8つの0が並んでいた。迎えるは強力クリーンアップだったが、そんなことは気にもしないかのように投げた。空調の効いた東京ドームとはいえ、8月らしからぬ涼しげな表情だった。坂本、阿部、村田を3人斬り。試合を1人で締めると、女房役に飛びついて歓喜した。今季2度目の東京ドームでの完封で、チームはドーム5連勝。助っ人が最強Gキラーとなった。

 スタンリッジ

 巨人を倒したいというのは、みんなが思っていること。どの試合も勝たなければいけないけど、3連戦のアタマを取れたのは、勢いを付けるという意味で大きかったね

 展開は厳しかった。9回に追加点が入るまで、初回の1点を終盤まで守る「スミ1」の格好だった。6回には1死から坂本の二塁打でピンチを招くも、藤井彰が三盗を阻止。続く阿部も捕邪飛に打ち取り、藤井彰の尻をバシンとたたいて喜んだ。

 シーズン2度目の巨人戦完封は、日本一になった85年のゲイル以来。東京ドームで2度の完封は、1シーズンどころか、通算でもチーム初の快挙だ。今季はこれで6戦に投げ防御率は1・66。右腕は常々「巨人とやるのは最高さ。特別だし、興奮するね」と話しているが、相手は名前を聞くのも嫌になったことだろう。

 和田監督も「スタンに尽きる」と3度も繰り返した。27日からは再び東京ドームで3連戦が予定される。中西投手コーチは「まだ言えんな。どういう状況になるか分からない」と話したが、再びお得意のマウンドに立つ可能性は極めて高い。虎史上最強の東京ドーム男となった右腕が、逆転Vへの使者に名乗りを上げた。【山本大地】

 ▼スタンリッジが5月7日巨人戦に次いで今季2度目の完封勝ち。阪神で巨人相手にシーズン2度の完封勝ちは85年ゲイル以来、28年ぶり。スタンリッジは2度とも東京ドームで記録しており、巨人の本拠地でシーズン2度の完封勝ちは95年ブロス(ヤクルト)以来、18年ぶり。阪神では後楽園球場で2度完封勝ちした69年江夏以来。これで阪神は東京ドームの巨人戦は4月18日から5連勝。阪神は07~08年に東京ドームで6連勝したが、同球場でシーズン5連勝は初。52年のフランチャイズ制以降、阪神が巨人の本拠地でシーズン5連勝は後楽園球場、東京ドームを通じ初めて。