<日本ハム0-3楽天>◇3日◇札幌ドーム
これも、勝ちに不思議の勝ちあり…なのか。楽天が日本ハムに完封勝ちし、今季2度目の6連勝。序盤から拙攻のオンパレードも、6回、失策で1点を先制した。9回にダメ押しの2点を奪ったが、いずれもバント失敗した3人が汚名返上の打撃から手にした得点。2位とのゲーム差を7に広げ、独走が止まらなくなってきた。
ベンチで星野仙一監督(66)の顔が、みるみる固まった。1-0で迎えた9回無死一塁。是が非でも追加点が欲しかったが、島内はバントで送れない。日本ハム矢貫のストライクゾーンの直球に犠打を試みたが、2球連続ファウル。星野監督は、たまらずヒッティングに切り替えた。すると、左前打を放った。続く岡島は、きっちり送り1死二、三塁。最後は藤田が右前打を放ち、決定的な2点を奪った。
勝ったとはいえ、島内のバント失敗は致命的なミスになりかねなかった。試合後、星野監督は「ミスはいかんね。序盤で(試合を)決められたのに」と、半ばあきれ気味だった。島内の他にもバント失敗が2つもあった。2回無死一、二塁で岩崎。3回無死一塁で藤田。どちらも捕邪飛となり、点を奪えなかった。
これだけバント失敗が続いたのに、勝った。流れを失いかねない展開で、汚名返上に燃える3人がいた。6回2死二塁、岩崎は「取り戻すしかない」と、先制の適時失策を誘う内野安打を放った。9回無死一塁、島内も「取り返すしかない」とバント失敗後に左前打を放ち「次の岡島がバントを決めてくれた。バントの練習を増やさないと」と反省した。とどめの2点打の藤田は「バントが決まらず、ずるずるいくところ。追加点を取れば試合が決まると思った」と必死だった。
独走態勢に入った後半戦で傾向が出てきた。相手のミスにも助けられた勝ちが増えている。反対に、ミスをしても負けなくなった。その理由を、星野監督は「カバーし合えている。自分でカバーできなくても、次の人がカバーしている」と分析。ミスしても勝つのは「不思議の勝ち」ではなく、取り戻す気持ちがプレーにつなげられているから。そういう執念を、星野監督は求めてきた。先月31日西武戦。2点ビハインドから追いついた後、雨で5回コールド引き分けに終わった。喜ぶ選手たちを「勝ったんじゃない!!」と一喝して引き締めた。首位を走るのには、訳がある。【古川真弥】<楽天“不思議の勝ち”>
▼7月24日ソフトバンク戦(北九州)
5回までに4点を奪われたが、6回以降に9得点で逆転。後半戦白星スタートを切った。ソフトバンクは4失策と守備が乱れた。
▼7月26日ロッテ戦(Kスタ宮城)
1点を追う9回、ロッテ守護神益田が押し出し四球を含む3四死球の乱調。2点を奪いサヨナラ勝ちした。先発田中の負けが消え開幕14連勝。
▼7月30日西武戦(盛岡)
1点を追う4回、敵失絡みで追いつき、さらに島内が3ラン。その回限りで菊池を降板させた。



