<オリックス4-7ロッテ>◇3日◇ほっともっと神戸
3点先制した2回の攻撃に「いやらしい」野球を真骨頂とする、伊東ロッテの原点回帰を見た。
先頭里崎の二塁打に、6番抜てきの青松の左前打で無死一、三塁。鈴木の犠飛で1点先制する。ターニングポイントは次打者・早坂だ。1死一塁。ここで好機を広げられれば、一気に得点できる場面。カウント2ボールからの3球目。早坂は、外高め速球を、おっつけて一塁へゴロを打った。文句なしの進塁打。続く岡田は中前打。2点目の適時打となった。1番荻野貴にも適時打が出る。早坂の進塁打が作った流れが、3点先制につながった。
7月は6勝13敗1分けに終わり、首位から3位に転落。8月2連敗スタートとなった前夜の伊東勤監督(50)は「進めるべきところで進めていない。甘いんだよ。前半は、あんなに、いい野球をやっていたのに…」と嘆いた。この日も、オープン戦以来のほっともっと神戸に入るや「あのころに戻りたい」と、つぶやいた。
サヨナラ勝利の開幕戦を振り返る。得点は犠飛、押し出し四球、犠飛の3点だった。前半のロッテは、ヒットがなくても、小技を駆使して1点をもぎ取り、白星を積み上げてきた。「いやらしさ」が相手にダメージを与える戦いぶりで快進撃につなげていた。
早坂はこの日の試合前フリー打撃、右打席で右打ちを繰り返した。練習通りの進塁打に、伊東監督は「あれが大きかった。良い流れを作ってくれた」と2位タイ浮上に導いた影のヒーローと称賛。9番に起用した岡田にも「本塁打をバンバン打つ打者じゃないんだから、練習から、とにかく、おっつけろと指示したんだ」とも言った。ヒットだけがチームに貢献する術ではない。早坂の姿勢にこそ、ロッテ復調の活路はあるはずだ。【金子航】



