<DeNA7-8中日>◇3日◇横浜
オレを忘れるな!
かつての主砲が地元横浜で2本塁打と猛アピールだ。スタメン復帰した中日6番森野将彦内野手(35)が決勝3ランを含む、2年ぶりの1試合2発。後輩高橋周の突き上げに加え、今日4日から左膝痛のルナも1軍復帰予定。崖っぷちベテランの発奮に高木監督もニンマリで、得意の?
30連勝宣言まで飛び出した。今季2度目の4連勝。激しいCS進出圏3位争いから1歩抜け出し単独3位だ。
ハマの夜空に竜党の森野コールが響く。主役は、気持ちよさそうに右手を突き上げ笑顔で御礼だ。
「僕は横浜出身なんですけど、今年初めて横浜でスタメンで出たので何とか打ってやろうと思っていました!」
格好いい森野が帰ってきた。厳しい立場に追いやられているかつての主砲が、文句なしの活躍で、今季2度目の4連勝を飾った。
1点を追う2回2死走者なしで、DeNA先発コーコランから「完璧でした」と7号ソロ。1点を追う6回にはこの日2本目となる8号逆転弾を放った。11年7月13日ヤクルト戦(神宮)以来、2年ぶりの1試合2発。特に2本目は見せ場たっぷり。左腕大原の外角へと逃げていく変化球を引っ張った。
「狙ってないですよ。そんな器用なバッターじゃない」
そうは言っても、不器用な打者が打つ打球ではなかった。非凡なセンスと技術を持つ森野らしいアーチだった。
落合政権下で主砲として活躍した男もここ数年は苦しんでいる。特に今季は助っ人ルナに三塁を明け渡し、夏場を迎えると後輩高橋周の突き上げにあっている。前日2日の同カードは、高橋周が三塁で先発。森野と高橋周、2人は東海大の系列校OBで、高校時代に指導を受けた監督も同じ。高橋周は入団時に森野をあこがれの選手と公言し、森野も世話を買って出るなど師弟関係だったが現実は残酷。さらに、今日4日にはルナも1軍に復帰予定。完全に土俵際に追い込まれていたが、お目覚めの2発で猛アピールだ。
辛口の高木監督も「ようやく森野がここというところで仕事をしてくれた。30連勝ですよ。目指すのは」と超ご機嫌。5回の守りからは森野を二塁に移した。森野二塁、ルナ三塁、高橋周遊撃という今日からの超攻撃的布陣のテストともみられる起用。楽しみが膨らむ。
もっとも森野は冷静だった。「いつも言っているように、僕はまた明日です。明日」。立場は分かっている。2発で一喜一憂などしない。逆にプライドを感じさせる言葉に、森野と守道竜の逆襲の可能性を見た。【八反誠】



