<楽天3-8ソフトバンク>◇10日◇Kスタ宮城

 楽天の恒例企画「夏スタ」は5回終了時の打ち上げ花火が人気でチケット完売。ただ、主催者の思惑通りにいかず、主役はソフトバンクの「花火師」たちだった。花火が上がるまでに3年ぶりの1試合5本塁打をぶっ放し、試合を決めた。

 まだ空の明るい1回に内川聖一外野手(31)が左翼への先制2ランで花火ショーの口火を切った。「昨日はことごとくチャンスで打ち切れていなかったので」。前日9日は楽天田中に開幕16連勝を許した。内川は3度の得点機を含めて4打数無安打で新記録を“アシスト”し、おまけにチームの自力Vの可能性を消滅させた。セ・パ両リーグで首位打者を達成した男が「技術が追いついていない」と漏らすほどへこんだが、14打席ぶりの安打でチームの導火線に火を付けた。

 同じく前日4打数無安打だった松田宣浩内野手(30)はソロ2発、プロ初となる2打席連続アーチ。1点差に迫られた4回は辛島から「打った瞬間、飛んだ~」と確信のライナー弾。5回は宮川の地面すれすれのカーブに右膝を折り曲げてすくい上げ、左中間まで運んだ。「パワーアップって感じで押し込めました」。5回は松田、長谷川で2者連続ソロ。今季初めてクリーンアップによるアーチそろい踏みとなった。

 1発攻勢で全8点を奪い、連敗を3で止めた。後半戦最多の14安打で前夜のうっぷんを晴らした。3ランの細川亨捕手(33)は「これが本当のソフトバンク打線。明日も続けたい」と連夜のショーを予告。今日11日はダックワースが相手。5度の対戦で0勝4敗と苦手にする右腕も花火の「打ち上げ台」にしてみせる。【押谷謙爾】