<オリックス8-3西武>◇10日◇京セラドーム大阪

 「上州の伏兵」が大坂夏の陣で主役に躍り出た。同点で迎えた4回裏1死一塁。オリックス駿太外野手(20)が球足の速い打球をセンター右に放った。一塁走者が一気に生還するタイムリー二塁打。8回には5得点の猛攻を呼び込む2本目の適時打を記録した。今季2度目の3安打猛打賞で、プロ3年目の成長を予感させた。

 「チームに貢献できたし、やりがいがある。ちょっとでも勢いづいてくれたらいい」

 前橋商から入団1年目には、高卒新人外野手としては52年ぶりの開幕スタメンで話題を集めた。自慢の強肩と俊足は、あくまで1軍定着の武器。レギュラー定着には、打撃が必要だ。今季は意識を変えた。「自分には肩と足しかないと思うようになった」。バットを持ち帰って、試合後も素振りで汗を流すようになった。スイングスピードの向上に手応えをつかんでいる。森脇監督も「守備という長所がある中で、素晴らしい打撃をしてくれた」と手放しでほめた。

 負ければ、3位西武と6ゲーム差をつけられるCS争い脱落の危機もしのいだ。後半戦最多となる8得点はチームを勢いづけるか。やはり若手の活躍はいい。【田口真一郎】