<中日0-1阪神>◇11日◇ナゴヤドーム

 若さがまぶしい。守道竜がまた10代投手にやられた。初顔合わせだった阪神藤浪にヒット2本と沈黙。19歳ルーキーにプロ最長9イニングを投げられてゼロに抑えられた。菅野、小川、大谷、藤浪…。ベテランが元気な中日はなぜか若手ピッチャーに弱い。現役最年長72歳の高木守道監督もお手上げで、ナゴヤドームでまさかの2戦連続延長負けだ。

 ああ、赤っ恥だ。ルーキー藤浪にナゴヤドームで簡単にひねられた。今季13度目の無得点負け。しかも2日連続の延長戦負けに、満員御礼のナゴヤドームにはため息が充満した。誰よりもため息が深かった72歳高木監督は「いかんせん打てなさすぎる」と、怒りを通り越していた。

 孫ほど年の離れた初対戦藤浪の印象を問われるとお褒めの言葉を連発した。

 「変化球が外のボール球になる。アレにバットが出ちゃう。フルカウントからフォークが投げられるしね。そんなに早く感じないけど、最後も150キロ出とった。やっぱりスタミナがあるんやない」

 イキの良い19歳をうらやましそうに解説。もう、脱帽といった感じだ。立ち上がりで崩せなかった。1回に先頭の四球から暴投も絡んで1死三塁の先制機を迎えたが、クラークが空振り三振、ルナも直球を打たされて左飛。助っ人コンビでチャンスをつぶした。5回には大阪桐蔭の先輩平田がチーム初安打を放ち、谷繁の中前打で2死一、三塁まで追い詰めたがそこまで。先発山井も好投していて、1点取れば十分だった終盤もお手上げ状態だった。

 黄金ルーキーに優しい中日は、6月1日交流戦で日本ハム大谷にも5回3得点。プロ初勝利を献上している。将来の球界を背負うビッグ2にそろって白星を配球した唯一の球団となった。高木監督も「そりゃ日本で1、2のドラフトですよ」とまとめて脱帽した。

 負けているのは19歳コンビだけではない。巨人菅野には2戦2敗、ヤクルト小川には3戦2敗と新人には弱い。CS出場圏内の3位以上を最低目標に掲げる守道竜にとって「ルーキー病」が深刻な気配だ。【桝井聡】