日本ハムが、二刀流ルーキー大谷翔平投手(19)を「日替わり」で有効活用することになった。今日13日からのオリックス戦(旭川)では中継ぎ投手として待機。開幕から先発投手、外野手、代打での出場が主だったが、ほか既にテスト起用した中継ぎ、代走でもフル稼働させる方針だ。栗山監督は「今が一番大事な時期。だから余計に大事にしてあげないといけない」と方向性を説明。用途を明確にすることで大谷の負担も減らしながら、パフォーマンス発揮へ生かす。

 青写真は練り直されていた。8日西武戦で代走、9日ロッテ戦では中継ぎと、いずれもプロ入り初の役回りを経験。10日ロッテ戦では代走で2度目、そしてオリックスとの今カードでは中継ぎに変身する。大谷が「短いイニングだからできるということがある。(先発と)区別してやっていきたい」と自覚しているように今後は、メリハリの効いた登用が続きそうだ。次回先発は22日楽天戦(Kスタ宮城)が濃厚。その間は野手としての出場機会も画策されているもようだ。

 大谷はこの日、札幌市内の合宿所で静養に努め、旭川入り。「勝てるようにしっかりやりたい。屋外の球場なので、しっかり意識したい」とチーム貢献を誓った。今日で今季100試合目を迎えるが、Aクラス圏内とは6・5ゲーム差。栗山監督も「冷静に判断して、1つ1つのことをしっかりとやっていかないといけない」と肝に銘じ、残された少ないチャンスにかける。大谷がバラエティーに富む働きをすれば、救世主になる可能性がある。【高山通史】