球界最年長の中日山本昌投手が48歳の誓いを立てた。前日11日に48度目のバースデーを迎えた。現在チームは借金12の3位。4位広島とは0・5差しかない。15日のヤクルト戦(神宮)に先発予定のベテランは「とにかくチームがCSに出られるように戦力になりたい」と宣言。愛するドラゴンズの窮地を救うべく『MSA48』が始動する。

 1つ年を重ねた左腕が48歳の決意を口にした。「とにかくチームがCSに出られるように。そこに入って上を目指せるように頑張りたい。戦力になれるように頑張る」。チームは最低目標のCS出場に向け、負けられない試合の連続。国民的アイドルの『AKB48』ならぬ、48歳になったばかりの『MSA48』が沈滞ムードのチームを明るくしようというわけだ。

 準備は出来ている。前回登板した1日阪神戦(甲子園)は4回3失点。黒星こそつかなかったが、出場選手登録を抹消された。2軍落ちしていた期間は投げ込みの量を増やし、炎天下のナゴヤ球場で走り込んだ。この日も屋内練習場でブルペン入り。「良くはなっている。あとは試合で感覚をつかむだけ」。どこまでも若々しい。

 投げれば記録がついてくるレコード男。48歳初登板は15日のヤクルト3戦目が濃厚。48歳での登板は史上3人目だ。しかも白星を手にすれば、40代勝利数が39勝となり、並んでいた工藤公康氏(50=日刊スポーツ評論家)を抜いて単独トップになる。ただ、そんな記録はいつものこと。「それを1つ、1つ、ヤッタ、ヤッタと言っていてもしょうがない」と、何よりも欲しいのはチームに笑顔を運ぶ1勝だ。

 前日11日のバースデーで、チームは屈辱的な敗戦を喫した。19歳の阪神藤浪の前に打線が手も足も出ず。9イニングをわずか2安打に抑えられて白星を献上。1軍に合流したばかりの山本昌もロッカーで試合を観戦。歯がゆさを味わった。祝福の嵐だった試合前とは違い、試合後は完全に戦闘モード。19歳から受けた悔しさを、48歳がスカッと晴らしてほしい。これが竜党が望むシナリオだ。【桝井聡】

 ▼山本昌が登板すれば、48歳の投手としては50年に先発で投げ合った浜崎真二(阪急)、湯浅禎夫(毎日)に次ぎ3人目。山本昌は40歳以上で稼いだ勝利数で、工藤公康と並ぶ史上1位の38勝を挙げており、あと1勝で単独トップとなる。