広島前田健太投手(25)が12日、シーズン終盤に向けて“貯金生活”を送ることを誓った。今日13日の阪神戦(京セラドーム大阪)で先発。自身3連勝中で、防御率2・35は、リーグトップだ。初のCS進出に向け「貯金をつくらないと。それがチームの貯金にもなっていく」と力説。得意の「虎狩り」でチームの連敗を止め、4年連続の2ケタ勝利を達成する。

 前田健は使命感に燃えている。蜃気楼(しんきろう)が現れる、炎熱のグラウンドで汗を流した。中6日。前回6日の阪神戦で右肘に張りが出たが、その後は何の問題もなく、ここまできた。2週続けて虎狩りへのマウンドに立つ。4連敗中のチームは借金13を抱えながら、3位中日とは0・5ゲーム差。100試合以上消化し、シーズンもいよいよクライマックスを迎える。焦りはない。勝ち続ける-。やるべきことはそれだけだ。

 「貯金をつくらないといけない。それが、チームの貯金になる。(勝敗が)一緒ぐらいに並んだときは、余計に思った」

 防御率は2・35で、ついにリーグトップに躍り出た。満足はしていない。7月7日阪神戦で5敗目(6勝)を喫すると、自身の貯金はわずか1つとなった。だが、そこから3連勝で貯金を4まで伸ばすと、4年連続の2ケタ勝利にリーチをかけた。

 「自分が最悪の成績なら、優勝、CSが遠のく。チームで1番の成績を残さないといけない」

 ライバルの存在が心を駆り立てる。同学年の楽天田中が、開幕16連勝の日本記録を樹立した。エースの貯金が、そのままチームの成績に直結し、パ・リーグの首位を独走している。状況は同じではないが、エースの務めに違いはない。

 まずは、目の前の阪神戦だ。今季は5試合に登板し3勝1敗。失点は鳥谷に浴びたソロの1点のみで、対戦防御率は驚異の0・25を誇る。さらに、チームも08年から阪神に11勝5敗と好相性の京セラドーム大阪が舞台だ。6日は7回5安打無失点と好投しながら勝敗は付かず、4年連続の2ケタ勝利に足踏みした。今回こそ、カモをしっかり仕留め“貯金ロード”を爆走する。【鎌田真一郎】