<ロッテ6-5楽天>◇14日◇QVCマリン

 楽天がサヨナラ負けで、球団初の“マジック点灯王手”を逃した。5-5の延長11回、小山伸一郎投手(35)がロッテ里崎にソロ本塁打を打たれた。6月22日に2連敗して以来、約2カ月ぶりの連敗を喫した。打線が4回までに5点を奪ったが、投手陣が踏ん張れなかった。勝っていれば、今日15日にもマジックがつく可能性があったが、逆に2位ロッテに4・5ゲーム差と詰め寄られた。

 右翼席のロッテファンの歓声を背中に浴びて、小山伸はマウンドを降りた。1ストライクからの2球目が高く入った。風にも乗って無情なサヨナラアーチ。「僕は高く投げるとか、低く投げるとかの投手じゃない。もう1回反省して、明日」と言葉を絞り出した。

 最後は、ひと振りで決められたが、星野仙一監督(66)の不満は途中の失点にあった。5-1の5回、先発美馬がブラゼルにソロを打たれた。まだ3点差。ところが、続く鈴木に四球を与え、さらに2失点。まだ1点リードしていたが、5回2死一塁で降板させ、勝利投手の権利を与えなかった。

 8回には、青山が先頭角中への四球から追いつかれた。星野監督は「全部、四球。ホームランを打たれた後に四球。まだ3点あったのに。そんなことをやっていたらダメだ」と怒気をはらんだ声で言った。

 勝てる展開だった。前日13日は0点に封じられた打線が、1回に4点を奪った。1番岡島から6番枡田まで、連打、進塁打、犠飛、適時打、本塁打と、流れるような攻撃だった。「ロッテ先発グライシンガーは制球とテンポが良い。相手ペースに合わせず、積極的に打とう」というベンチの指示どおり、全員が2ストライクまでを打ちにいき、前日の0封負けから切り替えられた。一方で、美馬は「本塁打直後の四球。あれはダメ」と猛省。切り替えが、うまくできなかった。

 星野監督が前々から「ヤマになる」とみていた3連戦で2連敗。6月22日以来の連敗となった。7月26日からの3連戦では、2位ロッテに3タテを食らわし、ゲーム差を一気に5に広げた。そこから独走が始まったが、逆に3タテを食らうピンチだ。星野監督は「行って来いだろ!!」と吐き捨てるように言ったが、もちろん、そんなつもりはない。全員で切り替えて、やり返す。【古川真弥】