<ヤクルト12-2中日>◇14日◇神宮
打ち出したら止まらない!
ヤクルトが電光石火の猛攻で、初回に1番から7者連続安打で5得点。その後も快音は止まらず、今季最多となる18安打12得点で、中日戦7連勝を決めた。この日は1~3番で合計8安打8得点。最下位低迷の要因の1つだった「4番バレンティンの前」が機能し、打線が面白いようにつながった。5位DeNAとは0・5差に縮めた。この勢いなら約1カ月ぶりの最下位脱出も目前だ。
東京音頭が鳴りやまない。1回に1番比屋根の右前打を皮切りに、いきなり7連打で5得点。1回先頭からの連続安打日本記録の8に迫る猛攻で、最下位のうっぷんを晴らした。もう、止まらない。小川淳司監督(55)も「初回の7連打、すごかったと思う」と、驚くほどの集中打で大勝した。
用兵がズバッとはまった。小川監督は「バレンティンの前が出て、いかにかえすか」と課題を抱えてきた。この試合前まで1~3番の打率は2割5分を下回っていた。「うちは細かいことをやっていかないといけない。塁に出て足でかき回してほしい」と1番比屋根、2番上田とし、3番は「彼には打ってもらわないと」と期待込みで川端を置いた。
指揮官の意図を理解した3人が躍動した。比屋根は先頭で迎えた3打席全てで安打を放ち、本塁に戻ってきた。出塁すればスタートの構えを取り、バッテリーを揺さぶった。上田も「比屋根さんが出ると足を警戒する。狙い球も変わってくる」と初回に直球を仕留めて先制適時三塁打とした。
流し打ちが目立ち、前日2番に入ったことで右方向に引っ張る感覚を取り戻した川端も、1本塁打を含む4安打4打点。三塁打が出ればサイクル安打という大爆発だった。「塁が詰まっているとバレンティンと勝負になる。そういう状況を作っていきたい」と自覚十分。41号を含む4安打と変わらず絶好調のバレンティンも「前のみんなが好調になって出塁すると、チームでもっといい攻撃ができる」とほほ笑んだ。
1番から3番で8安打8得点。小川監督は「相手にもよるけど、この1、2番は良かったと思います。川端も少し変わった感じがした」と手応えを口にした。悩まされてきた課題に、100試合目でようやく1つの答えが出た。3位とは3ゲーム差。川端は「いい雰囲気ですね。ここからです」。大外からの逆襲ムードが、高まってきた。【浜本卓也】




