<ロッテ6-5楽天>◇14日◇QVCマリン

 待ちわびた今季1号はサヨナラ弾だった。ロッテ里崎智也捕手(37)は先頭の延長11回、外角144キロを右方向へかっ飛ばした。「切れるな!」。願いが通じたのか、ファウルかと思われた打球はぎりぎりでスタンドイン。右拳を突き上げてダイヤモンドを回り「やっとしびれる場面で貢献できました」。お立ち台で声を震わせた。

 「奇跡が起きたとしか言えないですよ。その前のヘボイ打撃を思えば」。思い出すのは8回だ。打席は同点の1死満塁で回ってきた。しかも前打者の福浦が敬遠されて。見逃し三振で勝ち越しを逃すと、「情けない思いしかなかった」とうつむいてベンチへ戻った。だがこれで開き直った。11回は走者もいない。「読みも外れまくったし」と何も狙わず、強振だけ心掛けた結果が“奇跡弾”だった。

 今季は右肩痛や右足肉離れ、肋骨(ろっこつ)骨折など度重なるケガに泣いた。だからこそ「休んでた分、苦しい時に力になりたかった」。今季23度目の逆転勝ちと、今カードでの自力優勝消滅を阻止した。今日15日の先発は、同い年の渡辺だ。「俊ちゃんとは長いこと一緒にファームでやってきた。明日もしっかり勝ちたい」と笑顔で締めた。【鎌田良美】