<ロッテ1-3楽天>◇15日◇QVCマリン
楽天が鬼門の千葉で同一カード3連敗を阻止した。今季1勝6敗と苦手にしていたQVCマリンで、投打がかみ合った。5回、敵失につけ込み島内宏明外野手(23)が先制の2点打を放ち、6回にはアンドリュー・ジョーンズ外野手(36)が18号ソロ。投げては、則本昂大投手(22)が7回1失点で11勝目を挙げた。負ければ2位ロッテに3・5ゲーム差に詰められる危機を回避。選手が自分たちで考え、ベンチの指示にも従う大人の野球が浸透してきた。
あっという間の先制点だった。ロッテ渡辺に対し、打線が5回につながった。1死から松井が一、二塁間をゴロで抜く。続く嶋は二ゴロだったが、敵失を誘い二、三塁。ここで、島内が鋭いライナーで中前に運んだ。「エラーも重なり傾いた流れのチャンスで打てました」と2点打を喜んだ。
試合前の不安がウソのようだ。練習時、星野監督は「この風で渡辺か」と思わず口にした。秒速6~7メートルと、QVCマリンは、いつもより風が強かった。相手先発は下手投げの渡辺。技巧派の変化球が、風に乗りキレを増す恐れがあった。ただでさえ、同球場は今季ここまで1勝6敗。昨季も3勝9敗と鬼門だった。
そんなモヤモヤを振り払うように、練習を始めた男がいた。枡田だ。打撃投手に「ワンバウンドでお願いします」。2メートルほど手前で地面に当たり、跳ね上がる球を打ち返した。タイミングがずれポップフライもあったが、根気よく続けた。「渡辺さんのイメージです。あまりいないタイプ。目慣らしです」とサブマリンの軌道をインプット。星野監督は「いろいろ考えてやればいい」と目を細めた。
単なる指示待ちじゃない。自ら考える下地がチームにできている。だから、指示を実行できた。強風下の渡辺対策は“打球の質”。平石打撃コーチ補佐は「風でいつもより緩急を感じる。フライはノーチャンス。低く打ち返そう」。田代打撃コーチも「風に乗って伸びるからライナーを打つように」。5回は、誰もフライを上げずに点を奪った。
2連敗で重くなりがちだったが、星野監督は違った。試合前「残り30試合を切ってプレッシャーの中、みんながどういう野球をやるか。楽しみだ」と、うれしそうに言った。今季100試合目で見せた勝利は、選手の成長を感じさせるものだった。今日16日はエース田中将大投手(24)が先発。再びの連勝街道なら、球団初のマジック点灯は近い。
◆楽天の最短M点灯は17日
楽天が16、17日西武戦に○○、ロッテが16、17日オリックス戦に●●が条件で、このケースでは楽天にM34が出る。



