駿太がイチロー、安達が稼頭央!?

 オリックス森脇浩司監督(53)が、拙攻が続く打線の打開策として「勘違い指令」を出した。27イニング適時打がなく8月は11試合で2桁安打を7度記録しながら平均得点は3点。千葉・稲毛で全体練習を終え、浜辺に座った指揮官はチャンスの場面こそ精神的優位に立つことを求めた。

 「いい意味で勘違いしてね。イレギュラーでも起こしてやるという強い気持ちを持って、怖いもの知らずでいってほしいね」

 ソフトバンク時代は下位チームと戦う怖さを味わった。落とせない試合の相手は向こう見ずでぶつかってくる怖さだ。それだけに2年目の安達、3年目の駿太ら、若手選手が好機で固まる姿が歯がゆかった。勘違いするほどの強気OK。それが勝ち癖にもつながるという。

 「チームのためもあるんだけど、自分のためにがむしゃらにやってほしい。ロッテに勝って、いい意味で調子に乗っていきたい」

 14日に最下位に転落したが、まだCS圏内。数字の裏付けがあるわけではないが、失うものがない下位チームの「特権」を生かして、ロッテにぶつかる。