<西武1-3楽天>◇16日◇西武ドーム
じぇじぇ!
楽天銀次内野手(25)が、また打った。同点の8回無死、西武野上の3球目の直球を捉えた。高い放物線を描き、打球は右翼スタンドへ勝ち越しの4号ソロ。6回に田中が1点を失って追いつかれるという、緊迫した展開だっただけに「魂で打ちました」とこん身の力を込め、スイングした。本塁打と分かると一塁ベースを回り、右手を突き上げた。
エースが投げれば、銀次が打つ。今季、田中の登板日には62打数26安打で打率4割1分9厘、3本塁打、10打点と打ちまくっている。プロ野球タイ記録(開幕15連勝)に並んだ2日の日本ハム戦でも決勝打を放ち、連勝の更新をアシスト。この日も、終盤での一振りで流れを変えた。田中の登板日には強いと問われると、「よく言われます」と無邪気な笑顔を見せた。
1学年下の後輩を、常に追い掛ける立場だった。1年目から11勝を挙げて活躍した田中に対し、銀次の1軍デビューは5年目。昨季レギュラーに定着し、ようやく一緒にプレーできる位置まで上りつめた。1軍の舞台で共に戦い、勉強させられることもある。「頭がいいです。打者を打ち取るにはどうしたらいいかを考えているのが、守ってても伝わってくる。打者をよく観察している」と話す。勝負勘を学び、超一流の意識の高さを肌で感じている。
そんな超一流選手と隣り合わせることで、銀次の勝負勘も養われてきた。8回の本塁打の場面を「あの場面は、直球を狙っていい場面だった」と振り返った。8回の場面は先頭打者で、打てば勢いがつく。だから「思い切った打撃」を心掛け、結果につなげた。5打数2安打で打率3割4分2厘。首位打者をキープするが、ソフトバンク長谷川とは2厘差だ。「最後に(首位打者を)取るのは僕です」。エースに追い付かんとばかりに、頼もしくなった。【斎藤庸裕】



