<巨人4-6中日>◇16日◇東京ドーム
守道竜が粘り腰で首位巨人に競り勝った。1-1の6回2死から4連打で一挙4点の勝ち越しに成功した。トドメを刺したのは2年目高橋周平内野手(19)。左翼フェンスにぶち当てる2点二塁打だ。高木監督の若手起用が奏功し、東京ドーム3連勝。首位打者の主砲エクトル・ルナ内野手(33)が右膝痛で出場選手登録を抹消された日に、若竜が存在をアピールした。
強敵巨人軍を、19歳のバットが追い詰めた。6回2死から和田、森野、平田の3連打で2点を勝ち越し。なおも2死一、三塁の場面だった。フルカウントと粘った高橋周は、笠原の9球スライダーを迷いなく振り抜く。打球は左中間に伸び、抜けた。
「前の打席も、その前の打席も凡退していたので、このチャンスを打ってやろうと思っていた。出してもらってる以上は結果を出さないといけない」
1軍最年少の負けん気が、試合の流れを呼び寄せた。高木監督は前日15日ヤクルト戦から大胆に若手をスタメン起用。まずは神宮で1点差ゲームをものにした。東京ドームに移っても、高橋周、平田ら先発起用の若手が活躍し、首位巨人を倒した。
交流戦明けから1軍に合流したころ。高橋周の状態はあまり良くなかった。井上打撃コーチから厳しい口調で言われた。「このままじゃホームラン0本で終わっちゃうよ。今はルナもいる。去年1年目でホームランを2本打った高橋はどこにいったんだって」。その言葉にハッとさせられた。目の色が変わった。
試合終了から約5分。ベンチ裏から出てきた高木監督は「すいません!」と頭を下げて登場した。「緊張で下痢が出そうになった。胃が痛くて」と周囲を笑わせた。ハラハラの夜が続くが、勝てばOK。最後は「ルナは無理。残っとるもんでやるよ。周平が頑張るんやない」と会見を締めた。
チームにとってピンチだが、高橋周にとっては大きなチャンス。「ルナ以上のことは出来ないけど結果を出していかないといけない」。19歳は宿舎での練習用バットを握りしめて東京ドームを後にした。【桝井聡】



