<巨人4-10中日>◇18日◇東京ドーム

 巨人菅野智之投手(23)は虚空を見つめた。3回、中日高橋周に特大アーチを許した直後だった。気持ちを切り替えようとした。だが、続く谷繁に中前打を許すと、降板を告げられた。プロ入り最短。2回1/3しかもたなかった。7失点は自己ワーストだった。

 直球が走らなかった。スピードも140キロをわずかに超えるぐらい。いつもの剛球は見られなかった。修正を試みたが、高めに浮いたスライダーやカーブを狙い打たれた。「今日の僕の実力はこういう結果だった」。悔しさをかみしめながら現実を受け止めた。

 菅野が崩れたことは誤算だった。だが、平田に3戦連続の本塁打を許したこともチームにとって大きな誤算だ。ここまで3割9分5厘の対戦打率に6本塁打を許す結果。阿部は「打たれすぎ。バッテリーとして研究しないといけない」とマークを厳しくする考えを見せた。

 高めにストロングポイントのある平田に対して、菅野の打たれた2本の二塁打。高木京が許した犠飛。そして香月が打たれた本塁打は、球種が異なるものの、いずれも高めの球だった。傾向ははっきり出た。中日とはCSで対戦する可能性があるだけに、次回対戦では封じておきたい。

 菅野は「今日はいいところがなかった。でも、こういう経験をして良かった、というつなぎ方をしていかないといけない」と、次の登板を見据えた。きっと立ち直るだろう。あとは平田をどう攻めるかだ。巨人に明確な課題ができた。【竹内智信】