<DeNA6-2広島>◇18日◇横浜

 またも、あと1歩及ばなかった。広島は中崎翔太投手(21)が6回6失点と崩れ、今季初の同一カード3連勝を逃した。先制しながら、序盤で最大5点差をつけられる苦しい展開。打線はDeNA国吉に翻弄(ほんろう)され、8回に1点を返すのがやっとだった。4位中日とは再び0・5ゲーム差。20日からの敵地での直接対決は、1試合の持つ重みが増した。

 完敗だった。目の前に迫っていた今季初の同一カード3連勝。だが、序盤の大量失点で、そんな機運は霧散した。前カードの阪神戦でも、2連勝しながら、3戦目で敗戦を喫した。昨年8月3日からの阪神3連戦(マツダスタジアム)以来、同一カード3連勝から1年も遠ざかっている。

 大型連勝ができないことが、混戦から抜け出せない原因だ。ライバル中日が巨人に勝ち越し、再びゲーム差は0・5になった。20日からは敵地での直接対決。1試合の持つ意味が大きくなる。「1戦1戦やっていくしかない」。勢いは途絶えてしまったが、野村謙二郎監督(46)は毅然(きぜん)とした姿勢で勝負に挑む構えだ。

 シーズンも大詰めを迎えようとしている。だからこそ、期待の若手のふがいない姿が許せなかった。前田健、バリントン、大竹、野村に続く、先発陣の台頭がチームにもたらす影響は計り知れない。指揮官が中崎に厳しい評価を与えたのは、期待の大きさゆえだ。

 「残念です。あんなもんなのかな。思い切りがないし、変に小さくまとまりすぎている。2つ勝ってきて、やってやるぞというところがない。若々しさ、荒々しさを出してほしい」

 3試合連続で失点していた1回は無失点に切り抜けたが、2回につかまった。1死三塁から白崎の適時二塁打で同点とされると、2死二、三塁から梶谷に3ラン。その後も、4回1死三塁から投手の国吉に左前適時打を許すなど、6回9安打6失点で7敗目を喫した。「低めに投げていても、打たれた球は高かった。力不足です」。6月8日西武戦以来、白星から遠ざかる右腕はうつむいた。

 残り試合は37。やり返すチャンスも、あとわずかだ。今季の借りは、今季中に返さねばならない。【鎌田真一郎】