<阪神2-2中日>◇10日◇甲子園
竜の守護神がまた新たな金字塔を打ち立てた。中日岩瀬仁紀投手(38)がプロ1年目からとなる15年連続50試合登板を達成した。2-2の同点の延長10回に登板。先頭の新井に左前打を浴びるなど1死一、二塁のピンチを招いたが、藤井彰を低めのシュートで二塁併殺に打ち取った。
「1点でも取られたら終わり。打者だけに集中した。(50試合登板について)入団からずっと続けてきたことなので良かったです」
いつものように淡々と役割を果たした仕事人は表情ひとつ変えずに話した。
これでちょうどプロ入りから850試合目の登板。プロ初めての登板は99年、広島との開幕戦だった。2番手で登板した若き左腕は1アウトも取れずにマウンドを降りた。あの悔しさから1歩、1歩積み重ねてリリーフとしての前人未到の領域までたどり着いた。
“長生きの秘策”を問われた左腕は「ケアですかね」と即答した。チームのためにいかに同じ仕事を続けられるか。試合中にマッサージを受け、試合に備えて何度もブルペン入り。見えないところで働くリリーバーだからこそ、体のケアには気を使ってきた。
ただ、試合は最後の最後、延長12回を終えても勝ちきれず。CS出場を争う3位広島とは2・5差となった。素直には喜べない。高木監督は「よう投げてるよ」とたたえたが「そういうときやからこそ勝たなアカン」と納得できないようす。守護神の経験はチームのプラスになるはずだ。【桝井聡】



