<ソフトバンク5-5西武>◇10日◇ヤフオクドーム

 最後の攻撃は8者連続三振で終わった。ソフトバンクが今季2度目のドロー。秋山幸二監督(51)は「目が赤くなった」とつぶやいた直後、思わずスコアブックに見入った。「すごいな、全部三振か。本当かよ」。延長の3イニングは打者9人のうち8人が三振。もちろん相手の攻撃も9人で片付けはした。「投手も抑え、中継ぎのところが出てくるから、なかなかね。お互いに」。互いに救援陣が踏ん張った末の引き分けという形にはなった。

 ただ「あれはちょっと油断だろ。2(ストライク)-1(ボール)から。油断はしちゃいかん。集中して、な」とくぎを刺した場面があった。7回2死。ブライアン・ファルケンボーグ投手(35)が中村に同点ソロを被弾した。1ストライクから2球目は左足への自打球を招いて追い込んだ。しかし、1球外した後の4球目、フォークが落ちきれず左翼席へ復帰初アーチを描かれた。

 現在、主に福岡地域で流れているソフトバンクモバイルのテレビCM「選手名鑑編」には、ファルケンボーグが登板中。「過去4年で712人と対戦して打たれたホームランは4本だけ」と紹介され、救援防御率リーグトップのブルペンを象徴する右腕が、今季は打者132人目で2発目を食らった。さらに8回は柳瀬が一時勝ち越し打と、2イニング続けて勝ちパターンの投手が失点する誤算で白星は遠ざかった。

 この日は今季最後の「親子ゲーム」。秋山監督は午前9時半に自宅を出発し、ウエスタン・リーグ広島戦をチェックしてからナイターに臨んだ。試合前まで13勝5敗と大きく勝ち越し、5連勝中と得意だった西武戦で取りこぼし、さすがに「2試合見て目が疲れたよ」とぐったりした表情だった。【押谷謙爾】