<広島1-9阪神>◇18日◇マツダスタジアム

 ちょっと、ひと休みだ。広島が阪神に大敗を喫し、01年以来12年ぶりの8連勝を逃した。1回2死一、二塁で、新井の適時二塁打に、ブラッド・エルドレッド内野手(33)の失策が絡むなど3失点。その後も、失点を重ねワンサイドゲームとなった。打線は8回まで3安打に抑えられたが、9回2死から広瀬純外野手(34)の8号ソロで一矢報いた。クリンチナンバーは8のまま。一息入れて、CSへ再加速する。

 祭りの後だった。7連勝の勢いを見せる間もなく、序盤で試合を決められた。

 1回2死一、二塁、野村は新井にスライダーを捉えられた。ラインドライブがかかった打球は左翼方向へ飛んでいく。エルドレッドは巨体を揺らしながら、スライディングキャッチを試みた。だが、ボールはグラブに1度触れながら、完全に収まることはなかった。

 二塁走者が悠々とホームへかえってくる。さらに、三塁進塁を狙う一塁走者を刺そうと投げたボールが悪送球になり、2人目の走者もかえしてしまった。大砲は「難しいプレーだったけど、僕のミスだった」と反省した。だが、リスクは覚悟の上だ。この日は、3打席3三振と打棒も奮わなかったが、9月は打率3割6分2厘、5本塁打、11打点と快進撃に大きく貢献している。

 我慢できなかったのは、野村だ。2回にも失点すると、4回2死二塁からマートンに左越え2ランを浴び今季最短の3回2/3を7失点で降板した。9月は3戦連続4失点以上と精彩を欠く。野村監督は「連勝のプレッシャーがあったかもしれない」と擁護したが、右腕は「自分の投球が出来なくて残念」とうなだれた。

 CS進出となれば、阪神と対戦することが決定的だ。できることなら、苦手意識を植え付けたかったのが本音だろう。

 だからこそ、9回2死から広瀬が放った8号ソロには価値がある。今季初対戦で8回まで散発の3安打、8奪三振と抑え込まれた能見に一矢報いた。「前の打席を修正して、確実に打てた。明日ですね」。

 CSファーストステージは、先に2勝したほうがファイナルへ進出できる。指揮官は「また、いいイメージの試合をしたい」と1勝1敗で迎える今日への意気込みを口にした。ひと休みでネジを巻き直し“前哨戦”でトラを狩る。【鎌田真一郎】