<広島3-1阪神>◇19日◇マツダスタジアム

 「鯉キラー」の誕生や!!

 暗い敗戦のなかで、明るい話題を提供したのが2番でスタメン出場した阪神坂克彦内野手(28)だ。1回1死走者なしで、強烈な先制パンチを見舞う。バリントンの直球を完璧にとらえると、右中間スタンドに吸い込まれた。

 今季2号ソロを「1、2の3で振りました。真っすぐを待っていました。スタンドまで届くかどうか分かりませんでしたが、入ってくれて良かったです」と振り返る。残念ながらアーチを架けた試合はチームが4連敗。敗戦後に「(本塁打を)打ったら負けちゃいますね…。また頑張ります」と嘆くのも無理はなかった。

 クライマックス・シリーズでの対戦が濃厚な広島戦に、めっぽう強い。今季1号は8月13日に前田健から放ったもの。通算5本塁打のうち3本をカープ相手に打っている。今季は打率2割3分6厘だが、赤いユニホームを見ると、52打数17安打、打率3割2分7厘に跳ね上がる。抜群の相性は、短期決戦が苦手な阪神にとっては頼もしい。

 前日18日も2安打1打点。シーズン終盤に入り「上り坂」だ。狙いを定めるレギュラー定着に向けて、ひと振りに執念を燃やす。【酒井俊作】