Vロードの旅がマー君から始まる。楽天田中将大投手(24)が、開幕22連勝をかけて今日21日の日本ハム戦(札幌ドーム)に先発。現在、優勝マジックは7で、エースがラストスパートの口火をきる。札幌での3連戦後、チームは西武戦(西武ドーム)とロッテ戦(QVCマリン)のため関東へ移動。その後は福岡へ移動するなど、ビジターでの連戦が続く。およそ4700キロの移動距離のハンディをはね返し、悲願の初優勝を目指す。

 さあ、マー君からVロードに出発だ。優勝マジック7で、いよいよ初優勝へ向けてカウントダウンの雰囲気が高まる。今日21日の日本ハム戦に先発するため、Kスタ宮城で調整を行った田中は「本拠地で優勝することがこれ以上ない形だけど、ずっとビジターですから。早い段階で決められるように。そこ(本拠地)までいったらダメですよ」と、チームの思いを代弁するように言った。

 ファンのためにも、本拠地で星野監督を胴上げすることがベストではある。だが、そうも言ってられない。今後、Kスタ宮城での試合は10月2日までない日程だ。しかも、札幌での3連戦後には関東に遠征。その後、福岡、大阪、再び札幌という日本列島横断の旅に出る。距離にしておよそ4700キロ。日本とインドネシア以上の距離を移動することとなる。星野監督も「選手のことを考えていない」と頭を抱える長期遠征だ。

 本拠地まで優勝持ち越しとなれば、優勝争いがもつれることにもなる。そうならないためにも、長旅のスタートが大事だ。田中は「これからビジターが続いていくので、その最初のカードの頭(初戦)をとれるように投げるだけです」と、気を引き締めた。開幕から負けなしの21連勝中で、勝てば22連勝。世界記録も塗り替えた。記録よりも優勝かと問われ、「ずっと言ってますけど、そうです」と当然のように言った。

 2位チームの勝敗次第だが、最短Vは24日の西武戦だ。優勝へのカウントダウンが始まる中での登板は、田中ももちろん初めて。意識することは「いつも通りですよ。そこで頑張ったからといって、(1試合で)4つ、5つ減るわけじゃない。1つずつ、着実に。目の前のことに集中するだけです」と話し、自然体でいく。いつも通りなら、勝てる。エースで勢いをつけ、一気に初優勝へ向かう。【斎藤庸裕】

 ◆今後の楽天の遠征日程と移動距離

 20日に仙台から札幌へ空路で移動。21日から日本ハム3連戦を戦う。その後、24日から西武3連戦のため、東京(羽田空港)へ移動し、埼玉・所沢へ。27日にはロッテ戦のため所沢から千葉へバスで移動。28日は移動日で、29日のソフトバンク戦のために空路で福岡へ移動する。30日はオリックス戦のため、新幹線で大阪へ。10月1日は再び日本ハム戦のため、空路で札幌入り。翌2日、ようやく仙台へ帰る。

 移動距離は仙台-新千歳間が約664キロ、新千歳-羽田間が約894キロ、羽田-所沢間が約57キロ、所沢-千葉間が約80キロ、羽田-福岡間が約1041キロ、博多-新大阪間が約604キロ、大阪-札幌間が約1161キロ。20日から10月2日まで合計で約4696キロ。