狙うは2位だ!
広島前田健太投手(25)が20日、CS進出から2位狙いにシフトチェンジした。今日21日、マジック1とする巨人戦(東京ドーム)での登板を前に、マツダスタジアムで最終調整。球団では大野豊以来、29年ぶりシーズン9連勝もかかる一戦に「どれだけ、上に食らいついていけるか」と気合。4位中日より2位阪神とのゲーム差の方が小さいのが現状。本拠地でのCS開催へ、最後の力を振り絞る。
最後の追い込みだ。CS進出に向けてではない。クリンチナンバーが6となった今、「ゴール」は通過点となった。前田健は、周囲の盛り上がりの中で、次なる目標を見据えている。
「今は1つでも、上の順位に行けるか。下を見るより、上を見て戦った方がいい。厳しいとかではなく、どれだけ上に食らいつけるか」
ずばり、2位狙いだ。9月は3戦3勝のエースの活躍もあり、チームは4年ぶりの7連勝をマークするなど、11勝4敗の快進撃。4位中日を5・5ゲーム差に離し、前田健の体調を考慮すれば登板間隔を空けることも可能だった。だが、野村監督との話し合いで「タイトだけど、あとひと踏ん張りしてくれ」と今日21日の巨人戦の後は、当初の予定通り中4日で中日戦(ナゴヤドーム)に回る構え。たとえCS進出が確定しても満足せず、残された3度の登板もフル回転する覚悟だ。
残り11試合で、阪神との5ゲーム差をひっくり返すのは極めて難しいと言える。だが、広島には9月だけで、7ゲーム差を縮めた実績がある。
次なる目標へ、いきなり立ちはだかるのが、優勝マジック1となった巨人だ。本拠地で勝って連覇を決めたい巨人ナインは、本気モードでぶつかってくる。だが、前田健も今季3戦2勝、防御率1・23と負けてはいない。無論、CSファイナルステージで戦う可能性も残されている。
「まだ先のことで、そういうイメージは与えられないけど、とにかく勝つこと。今まで通りの投球をするだけです」
今まで通りが、何よりも脅威だ。自身は自己最長の8連勝中で、球団では29年ぶりの9連勝がかかるマウンドだ。エースの活躍で、16年ぶりのAクラスどころか、90年以来23年ぶりの2位となれば、初のCSを本拠地で戦うこととなる。歓喜の瞬間を待ちに待った鯉党へ、最高の恩返しになることは間違いない。【鎌田真一郎】



