<巨人2-1広島>◇22日◇東京ドーム

 優勝マジックを1としていた巨人は22日、デーゲームで2位阪神がヤクルトに敗れたため、2年連続35度目のセ・リーグ優勝を決めた(1リーグ時代を含めると通算44度目)。ナイターで広島に競り勝ち、本拠地でV2を決めた。

 「スコット鉄太朗」が強い巨人の象徴だった。1点リードの9回を3投手による“1人1殺”リレーで締めくくった。まずは中継ぎエースの山口“鉄”也がコールされた。キラを追い込み、スライダーで空振り三振に切り捨てた。「チームの勝利が一番。最後にコールしていただけてうれしかった」と、左腕が先陣をきった。

 続いて“スコット”マシソンがマウンドへ。「3人に、いい機会を与えてくれて感謝している」と、エルドレッドを153キロの直球で左飛にねじ伏せた。たった1球で守護神にバトンを託す。少々、緊張した面持ちで、西村健“太朗”が登板した。「いつも通り。山口さん、マシソンといい形でつないでくれて」と、不動心で腕を振った。1ボール2ストライクからの4球目。146キロ直球で松山を空振り三振に仕留めた。

 2年越しの最強ユニットだった。特徴は、3人とも、先発、中継ぎ、抑えを経験していること。なによりも、気が優しい男たちだ。だから、昨年は原監督も「まだ早い、言うと本人にプレッシャーをかけてしまう」と、3人の役割をあえて明言しなかった。だが、3人とも経験値は十分。言わずとも、自然と持ち場が決まっていった。

 今季は盤石で臨んだ。だから、こだわった。「今年1年のペナントレースにおいて一番の働きをしてくれたリリーフ3人。この3人を使って優勝を決めたいと思いました」と原監督。完璧すぎるリレーでゴールテープを切った。【為田聡史】