<阪神6-7ヤクルト>◇22日◇甲子園
ハーラートップに並んでも、ヤクルトの「ライアン」小川に笑顔はなかった。7点の援護をもらいながら、7回途中5失点で降板した。救援陣が1失点でしのぎ15勝目を手にしたが表情は緩まない。「悪いなりに試合はつくれたと思います」と淡々と振り返った。
いつもは140キロ後半の直球が、この日の最速は143キロだった。小川淳司監督(56)が「最初のころの出来と違っているのも事実」と言えば、小川泰弘投手(23)も「まっすぐが全然良くなかった。変化球でごまかしながら投げていた」と不調を感じ取っていた。
それでも勝ちを手繰り寄せるのが、ライアンのすごさだ。走らない直球を「どう走らせるか」ではなく、「それでどう打ち取るか」を考えた。「打ちづらいフォームをテーマにした」。左足を上げる時間を長くするなどして間を取り、打者のタイミングを外した。調子が悪くても試合中に試行錯誤し、結果を出す。小川監督は「そういう状態でも乗り切っていかないといけない。粘り強く投げたと思う」と頼もしげに語った。
広島前田健とのタイトル争いは激しさを増してきた。それでも小川は「(タイトルを)取りたい欲求は出てくるけど、押し殺して普段通りの投球をしたい」と冷静に話した。今後も中6日の間隔で先発していく予定だ。【浜本卓也】



