<阪神6-7ヤクルト>◇22日◇甲子園
阪神福留孝介外野手(36)は試合後、足早にクラブハウスへと歩を進めた。巨人優勝について問われると、短くうなずいただけ。「…」。無言を貫いた。2点適時打を含む3打点を挙げたが、語るべき言葉はなかった。その姿に悔しさがにじんでいた。
絶対負けられない一戦で5月1日以来4カ月ぶりの5番に復帰した。2点を追う6回無死一、二塁で打席に立つと、ヤクルト先発小川の速球を右中間へはじき返した。満員の虎ファンの歓声に応える同点の2点タイムリーで試合を振り出しに戻した。初回1死満塁のチャンスで、二ゴロ(打点1)に終わったリベンジをきっちりと果たした。
だれもが決めさせたくなかった自分たちの敗戦での巨人優勝。ただ、これで目標は、はっきりした。10月12日に第1ステージが幕を開けるクライマックス・シリーズだ。8月末の巨人との直接対決中、左ふくらはぎを痛めて戦線離脱した福留にとっても、CSが今シーズン最後の雪辱の舞台となる。
打線のカギを握る男としてキーマンに挙げられている。この日の悔しさをプレーオフでの歓喜に変えるために戦い続ける。【鈴木忠平】



